約 3,839,326 件
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/2901.html
【参加者】 【非リレー書き手】9/9 ○◆6LQfwU/9.M/○◆VxAx.uhVsM/○◆ymCx/l3enu/ ○◆YR7i2glCpA/○◆xzYb/YHTdl/○◆8nn53GQqty/ ○◆sWPde7Q8zk/○◆WYGpiuknm2/○◆meUMrrZs9o 【Fate/Zero】8/8 ○衛宮切嗣/○ウェイバー・ベルベット/○イスカンダル/○ディルムッド・オディナ/○サー・ランスロット/ ○久宇舞弥/○言峰綺礼/○雨生龍之介 【リトルバスターズ!】8/8 ○直枝理樹/○棗鈴/○井ノ原真人/○三枝葉留佳/○二木佳奈多/○朱鷺戸沙耶/○神北小毬/○来ヶ谷唯湖 【Fate/stay night】8/8 ○衛宮士郎/○遠坂凛/○間桐慎二/○セイバー/○アーチャー/○ランサー/○バーサーカー/○アサシン 【とある魔術の禁書目録】11/11 ○上条当麻/○ステイル=マグヌス/○土御門元春/○ヴェント/○フィアンマ/○一方通行/○麦野沈利/○黒夜海鳥/○垣根帝督/○絹旗最愛/○心理定規 【ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】5/5 ○苗木誠/○霧切響子/○十神白夜/○大神さくら/○不二咲千尋 【戯言シリーズ】8/8 ○いーちゃん/○玖渚友/○哀川潤/○零崎人識/○匂宮出夢/○紫木一姫/○西条玉藻/○闇口崩子 【オリキャラ】4/4 ○狩崎教示/○阿見子弘之/○天王寺深雪/○クレリエル 【STEINS;GATE】6/6 ○岡部倫太郎/○牧瀬紅莉栖/○橋田至/○阿万音鈴羽/○桐生萌郁/○天王寺裕吾 【非リレー型バトルロワイアル・リピーター】7/7 ○相川友/○青木百合/○新藤真紀/○小神さくら/○矢部翼/○紆余曲折/○勇気凛々 【未来日記】5/5 ○天野雪輝/○我妻由乃/○雨流みねね/○戦場マルコ/○美神愛 【ドラえもん】2/2 ○ドラえもん/○野比のび太 【銀魂】4/4 ○坂田銀時/○志村新八/○土方十四郎/○沖田総吾 【バトル・ロワイアル】4/4 ○七原秋也/○川田章吾/○桐山和雄/○滝口優一郎 【DEATH NOTE】4/4 ○夜神月/○弥海沙/○L/○松田桃太 【魔法少女まどか☆マギカ】4/4 ○鹿目まどか/○暁美ほむら/○美樹さやか/○巴マミ 【めだかボックス】4/4 ○黒神めだか/○球磨川禊/○人吉善吉/○日之影空洞 【おおかみかくし】3/3 ○九澄博士/○摘花五十鈴/○櫛名田眠 【ロウきゅーぶ!】3/3 ○湊智花/○三沢真帆/○長谷川昴 【CLANNAD】4/4 ○岡崎朋也/○藤林杏/○伊吹風子/○春原陽平 【ひぐらしのなく頃に】3/3 ○前原圭一/○園崎詩音/○古手梨花 【AIR】3/3 ○国崎往人/○神尾観鈴/○神尾晴子 【Rozen Maiden】2/2 ○水銀燈/○翠星石 【屍鬼】2/2 ○尾崎敏夫/○室野静信 【これはゾンビですか?】3/3 ○相川歩/○セラフィム/○京子 【BLOODY MONDAY】3/3 ○高木藤丸/○神崎潤/○折原マヤ 【探偵オペラ ミルキィホームズ】2/2 ○シャーロック・シェリンフォード/○明智小衣 【空の境界】2/2 ○両儀式/○黒桐幹也 【金色のガッシュ!】2/2 ○ガッシュ・ベル/○高嶺清麿 【デュラララ!!】2/2 ○平和島静雄/○セルティ・ストゥルルソン 【夏めろ】2/2 ○高村橘花/○深町つぐみ 【化物語】2/2 ○阿良々木暦/○戦場ヶ原ひたぎ 【Angel Beats!】3/3 ○仲村ゆり/○立華奏/○音無結弦 【戦国BASARA】2/2 ○伊達政宗/○織田信長 【学校であった怖い話】1/1 ○日野貞夫 【緋弾のアリア】1/1 ○ヒルダ 【カイジシリーズ】1/1 ○伊藤カイジ 148/148 【主催者】 ○ベルンカステル@うみねこのなく頃に ○古戸ヱリカ@うみねこのなく頃に ○リューク@DEATH NOTE ○棗恭介@リトルバスターズ! ○???@??? ○???@??? 現在時点の名簿ですが、まだ微調整をするかもしれません
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/2986.html
――いかれてやがる。 それが、男子高校生、姉原聡史郎の口癖だった。 例えば、ご近所さんが我が家を『幽霊屋敷だ』と噂していたとしよう。 例えば、近所の子どもから『お化け屋敷に住んでる奴だ』と後ろ指さされて育ったとしよう。 例えば、その『お化け』の正体が、他ならぬ姉のことだったとしよう。 しかも、その姉が本当に『お化け』呼ばわりされても仕方がないような、人間ばなれした女性だったとしよう。 その姉が、突っ込んでくるダンプカーを片手で止めたり、『魔法』と称して法外な値段で大企業の仕事を受けるような女性だったとしよう。 そういう家庭に姉と二人暮らしをしていたら、どういう人間に育つのか。 ――決まっている。とても常識的で、現実的な考えを持つ、良識ある人間に育つのだ。 姉がご近所に迷惑をかけるなら、弟が謝らなくてはならない。 姉の精神がずれているようなら、その分だけ自分がしっかりしなくてはならない。 というか、姉のようにはなりたくない。 理解しがたいものは、無視してしまわなければ精神がもたない。 だから姉原聡史郎は、『魔法』というものが大嫌いだ。 『今世紀最強の現代魔法使い』の弟でありながら、 いや『最強の現代魔法使い』の弟だからこそ、魔法というものが大嫌いだ。 そういうことを、小学生だった聡史郎はある女性に話してみた。 そしたら、年上の彼女はこう言って笑った。 ――そうだね。世の中っていかれてるよね。 ――いかれてる? ――背が高くて目つきが悪いひとの口ぐせなの。 姉とは違って、普通の女性だった。 姉と違って、とくに目立つわけでも美人というわけでもない、普通の女性だった。 でも、笑顔が素敵だった。 ひだまりのような笑顔だった。 ふわりと、心が落ちつくような、きれいになるような、 それでいて左胸が、ざわざわと苦しくなるような、不思議な気持ちのする笑顔だった。 その『いかれている』という言葉を口にするだけで、 彼は世の中の理不尽なことを、少しだけ許せる気がしてしまうのだった。 ◆ ――いかれてやがる。 今度も姉原聡史郎は、そう思った。 まず、『殺し合いをさせる』という大前提からして馬鹿げている。 どこの世界の常識を身に付けた人間が、『殺し合え』と言われて『分かりました』と殺し合うというのか。 そして、その命令に反逆した暁には、首の『呪い』とやらで殺されるという。 その無茶苦茶な要求もさることながら、『呪い』などという手段もおかしい。 藁人形に釘を打つだけで人を殺せるはずがないように、爆薬も何もなしに人の首が爆発するはずがない。 それが聡史郎の知る常識であり、つまりこの事件は『常識』の埒外の事件ということになってしまう。 そういう事件は聡史郎ではなく、聡史郎の姉の姉原美鎖の管轄であるはずだ。 だが、参加者名簿を見る限り、この姉は、この『実験』とやらの現場にいない。 頭の痛い話であった。 もっとも、身内が巻き込まれていないなら、それはそれで喜ばしいことであったが。 その代わりなのかは知らないが、姉の同業者である女子高生が数名、参加者として呼ばれていた。 一ノ瀬弓子クリスティーナに関しては、あまり心配いらない。 少々精神面でムラがあるものの、聡史郎の知り合いの中では最も強い人材だろう。 あの『不死身』という言葉が似合う姉と、ガチで戦闘することができるらしいので、少なくとも聡史郎よりは強いと言い切れる。 何より、『魔法』方面の専門家だ。 『死んだりしない』とまでは保証できないが、聡史郎よりはよほど楽に生き延びることができるだろう。 坂崎嘉穂も、どちらかと言えば聡史郎よりの一般高校生だが、頭は良い。 戦闘力がない者なりの立ちまわり方を、きちんと心得ているだろう。 ゲーリー・ホアンに関しては、謎だ。 聡史郎の記憶が確かならば、奴は秋葉原事件で、謎の四次元空間みたいな穴に吸われて退治されたはずだ。 姉の発言によると、異世界にふっとばしたのでもう帰って来られなのだそうな。 しかし、お世辞にも友好的な関係と言えないことは確かだ。 何せ彼は姉原家に泥棒に押し入り、間接的に聡史郎の姉を半殺しにした前科を持っている。 そして、森下こよみ。 彼女は問題だ。 そのスペックたるや、運動神経ゼロ。 走れば転ぶという、漫画に出てきそうなレベルのドジっ娘。 頭は典型的な『あほの子』で、簡単に騙される。 電話をかけることすらできない、最悪の機械オンチ。 使用技は、空からたらいを降らすのみ。 人格、とても善良。 人を殺す可能性。ゼロ。 ……うん、ヤバい。極めてヤバい。 彼女だけは、一般人の聡史郎でも最優先で心配すべき対象だ。 一般人だの魔法使いだのに関係なく、彼女が『死にやすい』ことぐらい、誰にでも火を見るより明らかだ。 それ以前に、『殺し合い』と言葉だけで真っ青になって、いつものようにぶるぶる震えているかもしれない。 魔法を使えない聡史郎といい、空からたらいを降らす以外はまるきり平均以下な森下こよみといい、主催者は人選を間違えているようにしか思えない。 「――いかれてやがる」 聡史郎は怒りをこめて、その口癖を吐いた。 ちくり、と。 なぜだか、気がとがめた。 きれいな絵画に傷をつけてしまったような、後味の悪さ。 彼はその心境について考える。 違うな、と思った。 ――世の中っていかれてるよね。 聡史郎に、その言葉を教えた女性は、笑っていたのだ。 『いかれている』という言葉は聡史郎にとって『許し』みたいなもので、 例えば、姉とその弟子が不祥事を起こして巨大ワニを呼び出した時に、溜息と共に使う言葉であって、 ぜんぜん反省せずに笑顔を浮かべている魔女たちに『やれやれ』と悪態をつく時の言葉であって つまり、聡史郎の周りにいる連中から、笑顔を奪うような『殺し合い』などに対して、使う言葉ではないのだ。 だから聡史郎は、言いなおした。 「――狂ってやがる」 そう、『殺し合い』などに対して、使う言葉はそれだろう。 姉原聡史郎は、『魔法』というものが大嫌いだ。 ――しかし、『魔法がある世界』は、決して嫌いじゃない。 生身でトラックを跳ね飛ばしたり、家にワニを呼んだり、人の頭にたらいを降らして痛い思いをさせるような魔女たちが、 幸せそうに笑いながら聡史郎の作ったシュークリームを美味しそうに食べる『日常』が、決して嫌いじゃない。 よって、姉原聡史郎は、『魔法を利用した殺し合いの実験』を否定する。 ◆ よって、姉原聡史郎は、考えるのだ。 一般人である聡史郎に何ができるとも思えないが、何もできないならせめて『考え抜く』ぐらいはしておこう。 主催者が『魔法の力』を持っていたとして、姉原聡史郎には何ができるのか。 姉原聡史郎は、『魔法』を黙殺している。 しかし、ここにひとつの仮定として『魔法は存在する』としてみる。 あくまで仮定として『魔法は存在する』と考えよう。 秋葉原の事件の時と同じだ。 姉原聡史郎が『魔法』を否定していたところで、現実は『魔法』を否定するように動いてくれない。 たとえ仮定でも、そう認めなければ思考が始まらない。 姉原聡史郎は、常識的だが現実的な考えをしていた。 周囲が『魔法は存在するもの』として話しを進めるなら、空気を読むぐらいはする。 仮定1・魔法は存在する 仮定2・この殺し合いの主催者は『魔法』の力を持っている。 仮定3・姉原聡史郎には、全ての魔法が通用しない。 (2と3が思いっきり矛盾するじゃねえか……) 姉原聡史郎は、『魔法使い殺し』という稀有な体質を持っている、らしい。 否、聡史郎は魔法を信じていないのだから、姉たちの言うことを信じるなら、という条件つきだが。 ともかく、姉原聡史郎は、『全ての魔法が通用しない』『全ての魔法を感知することができない』という体質を持っていた。 魔法が存在するとするなら、これは間違いない。 聡史郎は、己の『魔法使い殺し』という体質を利用して、『魔法』絡みの事件解決に一役買ったことがある、らしい。 (もちろん、聡史郎には例によって肝心の魔法が見えなかったので、『どうもそうらしい』という伝聞で理解していたのだが) よって、聡史郎の『魔法使い殺し』という体質には、ある程度の信頼性がある。 なので、仮定2と仮定3を補正する仮定を打ち立てなければならない。 仮定4・この『実験』の場に存在する『魔法』は、(少なくともその一部は)姉原聡史郎にも通用する。 こう考えれば矛盾点は解決する。 しかし、あまり喜ばしい仮定ではない。 聞くところによれば、聡史郎の姉は現代で最強の魔法使いらしい。 だからといって少しも敬意などは湧かないが、だとすれば姉の『魔法』に対する発言にはかなりの信憑性があるということだ。 その姉が、『聡史郎には全ての魔法が通用しない』と断言したのだ。 その発言を覆したということは、つまりあの主催者は、姉を上回る『魔法』の使い手か、あるいは姉の知らない魔法技術を知っていることになってしまう。 つまり、一ノ瀬弓子たちにとっても、この事件の解決は難しいということだ。 そしてそれ以前に、聡史郎が殺される危険性も、ぐっと高まってしまう。 あの主催者は『魔法』を使う。 一ノ瀬弓子たち、聡史郎の知る参加者も『魔法』を使う。 つまり、『実験』には『魔法』を使える参加者が相当数いると考えた方が自然なのだ。 その魔法が通用するかしないかで、聡史郎の生存できる確率はぐらぐらと上下してしまう。 さらに、聡史郎に支給された肝心の支給品は、あまり当たり武器とは言えなかった。 聡史郎が自衛できる手段は限られている。 その支給品のうちの一つは、学生服のベルトにささっている。 小さくてまるい拳銃だった。そして軽い。 銀色の銃身はまぶしいほどにぴかぴかしていて、玩具ではないかと疑いたくなった。 ハイスタンダード22口径2連発デリンジャー。名前だけならば聞いたことがある。 ポケットに入れて持ち運べる拳銃、と言えば便利そうに聞こえるが、つまり装備としては貧弱だった。 二つ目の支給品は、棍棒だった。 漆黒の鉄棒で、引っ張ると伸びる。長さは60センチほど。 いわゆる特殊警棒だった。 そして、セロテープで密封式のビニール袋が貼り付けてあった。 小さなコルク瓶だった。“特別付録”とラベルが貼られていた。 白い粉だった。 説明書には、“シアン化カリウム”と書かれていた。 「付録の方がぶっそうじゃねえか」 思わず、そう呟いていた。 まぁ、実際に活用できそうという点では、警棒の方がまだ頼りになりそうだ。 自衛の為に相手に毒物を盛れる機会なんていうのは限定されている。 それこそ、『ゲームに乗っていない振りをして、対主催派を皆殺しにしよう』というステルス思考の野郎にしか活用できないだろう。 三つ目の支給品は、ますます用途に困るものだった。 透明なテープでびっちりとめばりされた、ダンボール箱だった。 どこかで見たような気がしないでもなかった。 姉が通販でこんな感じのものを頼んでいた気がする。それとも仕事相手から押し付けられたのだったか。 ダンボールを開けると、バッテリー付きの携帯電話が出て来た。 何故だ。 電源は入っていた。 待ちうけ画面に、マーブル模様をした卵がひとつ、浮んでいる。 何年か前にはやった、育成ゲームを思い出した。 説明書は、簡潔だった。 『グレムリン。生まれてみてのお楽しみ』 姉といい殺し合いの主催者といい、魔法に関わる人間とは総じて説明不足な習性でもあるのだろうか。 確かに、『魔法』を使う参加者がいるのだから、いかれた物品が出て来ることは覚悟していた。 姉原家の物置に隠されている、何かの標本とか、人の体の一部みたいな。 しかし、それでもおおいに脱力した。 人の眼球のホルマリン漬けとかよりはずっとマシとはいえ、やはり『いかれた』関係のものを目にすると萎える。 たとえ、何らかの用法を持った有用な道具だとしても、十七年の経験で培われた『見なかったことにするのが一番』という経験則は消えてくれないのだ。 電話帳を調べる。一件だけ登録されていた。 『携帯電話 F』 なるほど、と察する。 つまり、携帯電話は複数が支給されているのだ。 そして、他の参加者が持っている携帯電話と、連絡が取れる仕組みなのだろう。 ただ、ある一点で聡史郎は迷っていた。 すなわち、電話先の相手が、友好的な相手かどうか分からないという、微かな躊躇い。 そして、その相手が何らかの『魔法』めいた能力を持っていた場合、聡史郎には対処が分からないという迷い。 そんな風に迷いながら、聡史郎は歩いていた。 夜の工場地帯は、くたびれた街頭で、ぼんやりと明るかった。 ギュン、と夜空を光のラインが走った。 流れ星ではない。 金色の光は、星よりもずっと低い高度で流れて消えた。 また光った。 しかも、今度は爆発した。 爆炎があがった。 煙の量に比べて、爆発の音は小さかった。 爆炎に照らされて、一瞬だけ人間が見えた。 宙に浮いていた。 「おいおい……」 流石にこれだけおかしなものを見て、人が宙に浮くぐらいで驚いたりはしない。 というか、以前にも見たことがある。 自称魔法使いの一ノ瀬弓子が空を飛びながら戦っていたのを。 問題は、それが、この状況で、殺し合いの真っ最中に見えたことだ。 さて。 姉原聡史郎の眼の前には、二つの道があった。 1.あの爆発から遠ざかる。 2.あの爆発へと近づく。 2を選んだ方が賢いぐらいは分かる。 こんな殺し合いの最中に、大きな爆発音を立てる人間。 殺し合いに乗っているか、あるいは殺し合いに乗っていなくとも、反撃で人を殺すことに躊躇がないのか。 どちらにせよ、危険人物である可能性の方が高い。 仮にあの近辺で戦闘行為が行われ、襲われた人間が助けを求めていたのだとしても、ろくに装備も整っていない聡史郎にできることは限られているだろう。 それでも1の選択肢を無視しきれないのは、ある『if』が聡史郎の中に存在するからだ。 それは、探し人である森下こよみがこの近辺にいて、今の爆発を目撃していたというケース。 決して可能性は高くない『if』だが、無視するにはあまりにもリスクが大きすぎる。 森下こよみという少女は、怖がりでどんくさいが、意外と行動力が強い。また、かなりのお人好しでもある。 あんな爆発を目撃すれば、間違いなく駈けつけようとするだろう。 あの場所にいる、殺し合いに乗ったかもしれない人間を、止めようとする為に。 あるいは、あの場所にいるかもしれない、友人を危機から遠ざける為に。 なんせ、十万人を殺した大量殺人鬼と友達になろうとする女だ。 『あの場所に近づくのは危険かもしれない』という現実的思考など、平然と無視するか、気づかないに違いない。 近づくのは得策ではない。 しかし、『森下こよみを見捨てるかもしれない』選択肢を、選びたくはない。 何より聡史郎自身も、本音では『争いごとから逃げる』ことを、潔しとしない。 現実というのは、いつだってじっくり考える時間を与えてはくれない。 決断を要す為の時間は、限られている。 考えろ。 考えろ。 考えろ。 姉原聡史郎は、考えた。 そして、走り出した。 爆発の起こった、F-8エリアへ向かって。 【G-8/工業地帯/一日目 深夜】 【姉原聡史郎@よくわかる現代魔法】 [状態]健康 [装備]デリンジャー@バトルロワイアル 特殊警棒@バトルロワイアル [道具]シアン化カリウム@バトルロワイアル 卵のコード(in携帯電話)@よくわかる現代魔法 [思考]基本・殺し合いは否定 1・爆発の起こった近辺に行き、何が起こったのかを確認 2・森下こよみ、一ノ瀬弓子、坂崎嘉穂と合流(森下こよみを最優先) 【デリンジャー@バトルロワイアル】 本家バトルロワイアルで月岡彰に支給された。 2発しか撃てない、超小型拳銃。 破壊力も低く、暗殺より護身目的で携行されることが多い。 【特殊警棒とシアン化カリウムのセット@バトルロワイアル】 本家バトルロワイアルで榊祐子に支給された。 警棒は普通に通販で手に入る警棒(伸縮式)。 シアン化カリウムは、あの『カレーの悲劇』の引き金になった危険薬物。 【卵のコード(in携帯電話)@よくわかる現代魔法】 携帯のアプリケーションに飼育できる魔法生物。 何が生まれるかは……。 Back 036魔導師VS吸血鬼 投下順で読む Next 038半熟作家と〝腐女子〟な漫画家【ガール】 GAME START 姉原聡史郎 Next 039さらばいとしき女(ひと)よ
https://w.atwiki.jp/animerowa/pages/673.html
次のバトルロワイアルのために ◆TIZOS1Jprc 青い空に、青い海。 人気のない白い砂浜に椰子の木が風に揺れる、どこかの瀟洒なリゾート地みたいな南国の風景。 パラソルの下でデッキチェアに寝そべる半裸の老人がいた。 ブーメランパンツ一丁で、皺だらけの貧相な肉体を周囲に晒している。 はっきり言って、目に毒である。見る者とていないが。 否。 「ご機嫌麗しそうね、何度も死にかけた直後だって言うのに」 「ふふ、王たる者は何度窮地に追い遣られても決して取り乱したりはせぬのだよ、テスタロッサ」 何の前触れもなく、妖艶な魔女、プレシア・テスタロッサが、彼の隣に出現していた。 下手な水着よりもキワどい黒の衣装に黒のマントと言う、通常の神経の持ち主なら絶対に公衆の面前には立ちたくない格好である。 娘さんもレオタード一枚で飛び回ってるけど、このヒトの場合年齢ってモンを自覚し……ゲフンゲフン。 「脱獄の支援、感謝するぞ。さすがの私でもあのままじゃちとマズかった」 「ギブアンドテイクよ、こちらからは魔法技術とロストロギアの模造品の供与。貴方からは次元断層からの救出と未来の科学技術と秘密道具の供与。 こっちから一回は助けないと、お合い子にならないの」 実際は有用なコネクションを失いたくないと言うドライな打算に過ぎないのだが。 「タイムパトロール……だったかしらね。あの程度の連中、出し抜くのは簡単だったわ。遣口を教えられていたし」 「上長上長」 老人は機嫌良く高笑いを始めた。 「アルハザードに至る為……私の願いを叶える為に、貴方にはもっと役に立って貰わないといけないのよ」 「ん? 何か言ったのか?」 「いいえ……。それより貴方はこれからどうするつもり?」 「そうだな、しばらくはほとぼりを冷ましてから……」 老人は、ぐっと握り拳を天に掲げた。 「今度こそ、バトルロワイアルを完遂して見せる!」 「……。まだやる気なの」 「そうとも。神に等しきこの私に苦汁を飲ませたあやつらに、何としても目に物見せてやらねば。 次こそは全員絶望のどん底でむごたらしく嬲り殺しになって貰おうではないか!」 「そう」 プレシア、心底どうでも良さげに相槌。 「何でも良いけれど、今度はヘマをしないことね。私ね、無能な子は嫌いなの」 「フッフッフ、勿論だとも。同じ失敗を私が繰り返すと思うか? 次回は手心など加えん。 私自身の絶対的安全を保障した上で、奴等から反抗への手立てを完全に奪い去る。これで完璧だ。 今回の忌々しい生存者共に新たに数十人加えて第二回バトルロワイアル、開催決定だ」 無関心げなプレシアがふと興味を引かれたように老人を見た。 「どうして、そんなにその"バトルロワイアル"に拘るのかしら?」 「私の……悲願だからだ」 握り拳を己が胸に当て、断言する。 実際は今回の"興行"の取り引き相手が軒並逮捕されたおかげで、闇業者からの借金を返すアテがなくなり、首が回らんくなったからです。 いかに30世紀の未来技術を持つとは言え、表社会からも裏社会からも追われるようになっては、にっちもさっちも行かんとです。 等と、格好の悪い話は置いておく。 「まあ、そろそろほとぼりも冷めた頃合か。追手の連中がここを嗅ぎ付けるやもしれん。そろそろここを引き払って……」 「そうは行かないねぇ」 背後からの第三者の声に振り返ると同時、断続的な銃声が響く。 複数の機関銃からフルオートで撃ち出される7.92mm弾が白い砂浜に青い海と青い空が広がる平和な光景を、文字通り"粉々に吹き飛ばした"。 砕けたガラス片が一面に舞い、ホログラム装置と背景の液晶画面が機能停止する。 機械で演出されたリゾートの代替物は、数秒後には滅茶苦茶に散らかった、近代的な高層ビルの一室に過ぎないと言うその正体を暴かれていた。 「お客様の様ね」 プレシアの声に老人が顔を上げると、そこには十数名の旧ナチスドイツ親衛隊の制服を身に纏った屈強な兵士が雑多な銃火器を構えていた。 そして一列に並んだ彼等がさっと道を開けた場所を通って、後ろに控えていた三人組が悠々と歩み出てくる。 中央の、小太りというにはちょっと肥え過ぎな感じの眼鏡の中年男が語りかけてくる。 「やあ、お取り込み中の所を悪いね、ギガゾンビ君。 はじめまして。我々は、"最後の大隊"さ。 私の事は、取り合えず少佐、と呼んでくれ給え」 男の視線が、這いつくばっている老人の横で平然と立ったままでいる女の方にずれる。 「おや、確かお嬢さんは……プレシア・テスタロッサ嬢ではないかな?」 「だったら?」 プレシアの猛禽を思わせる眼が細められる。 少佐は鷹揚に笑って返した。 「いやいや、君のような美しい女性とは一度ゆっくり話がしてみたいとは思うが、今、我々の用事があるのはそこのご老体なのだよ」 老人、ギガゾンビがよろよろと立ち上がりながら、男を睨み付ける。 「貴様……。そうか、思い出したぞ。 確か、あの吸血鬼どもを引っ張って来た世界にいた、連中の宿敵……」 「宿敵は良かったな」 少佐は含み笑いを漏らした。 「そう、宿敵。君が玩具扱いした、あの素敵な化け物たちは我々の宿敵だったのだよ。 大切な、唯一無二の、何者にも代え難い。 彼等が相手でなくては、我々は、その全身全霊をかけた全力で戦争をすることが叶わないのだよ。 なにしろ、先の大戦から半世紀。我々が力を蓄えている間に、世界は我々の事を忘れ去ってしまった。 かつての英雄たちは死に絶え、のうのうと平和を甘受する先進諸国民達は、豚の群となり果てているではないか! いかん! 実にけしからん! 本当に嘆かわしい! そうは思わないかね?」 少佐は、握り拳を固めて振り回しつつ、問われてもいないのにベラベラと長ったらしい口上を、とうとうとぶった。 「我々の望みは唯一つ。戦争をすることだ。 唯の戦争、そこいらで毎日起きてる地域紛争程度では勿論良い訳がない。 司令官が地下深くに掘られた安全な指令所でボタン一つ押すだけでカタが付く、大陸間弾道ミサイルが飛び交うだけの単調極まりない、無機質で"クリーンな"未来戦争など問題外だ。 我々の望む戦争とは、もっと血飛沫騒ぎ肉片踊る、千差万別有象無象老若男女を巻き込んだ、親に合うては親を殺し仏に合うては仏を殺し神に合うては神を殺す、五臓六腑を喰い千切り阿鼻叫喚の怒号に包まれた、そんな素敵で脅威で大惨事な大戦争なのだ! それをする相手はもう、彼等しか存在しなかった! アーカードとその下僕、そして"死神"ウォルターを擁する英国国教騎士団! そして化物殺しの鬼札アンデルセンを有する法王庁特務局第十三課! 彼等しかいなかった! 彼等でなくてはならなかった! 彼等が存在しないのでは、我々の、この振り上げた拳をどこに振り降ろせば良いのだ! 半世紀もの間密かに研ぎ、磨き続けて来たこの牙を一体だれに突き立てれば良いのだ! 戦争するしか能の無い、戦争の事しか脳に無い我々が、この地球上に存在する意味が無いじゃないか! ……………………。 一体この落とし前はどう付けてくれるんだいギガゾンビ君?」 ねっとりとした和やかな笑みを浮かべながら、男はギガゾンビに対しすごんでみせる。 しかし孤立無援のはずの老人は不敵に笑って見せる。 「フン……群れねば何も出来ぬロートル共めが。貴様等の相手など下らない面倒をしていられる程、私は暇では無いわ」 言うと同時に、金属製の分厚いシャッターが彼等の間に滑り落ちてきた。 完全に遮断され、無効の物音一つこちらに届いてこない。 ちなみに、プレシアも向こう側だ。 「やれやれ、これだから礼儀を知らぬ野蛮人は。 まあ、これで十分時間は稼げる。今の内にさっさと、おさらばするとしようか……」 先程の銃撃で砕け散った窓ガラスから、外を覗き込む。 すぐ真下に小型のタイムマシン兼用クルーザーが待機している。 ギガゾンビはニヤリと笑うと、外へと一歩を踏み出そうと……、 「遅すぎですゥ」 突如耳に届く粘っこい男の声。 同時、クルーザー全体にスパークが走ったかと思うと、次の瞬間には爆発四散していた。 爆風を食らいかけて腰を抜かした老人の目の前に、白蛇を思わせる風体の男が立っていた、空中で。 オールバックの白髪、色の濃いバイザー、ぴっちりとした黒のスーツ、口元に浮かべられた皮肉げな笑み。 「ンフフフフフ……捕まえましたよォ、ギガゾンビ」 「き、キサマは、あのアルター使い共の世界での、"本土"側の能力者!」 「はいィ。本土のアルター使い、無常矜侍ですゥ」 相変わらずのスローペースで自己紹介をする男。 「い、一体私に何の用だ! 私は貴様とは何の関わりもない!」 「貴方に無くとも、私にはあるのですよォ」 腰を抜かしたまま後ろにズリ下がる老人にゆっくりと迫りながら、蛇男はとうとうと語りかけた。 「今回貴方が仕組んだ"バトルロワイアル"の全容、私はちゃーんと把握しております。 やってくれましたねェ……。 よく私の"向こう側"とのコンタクトと言う悲願を見事に打ち砕いてくれました……。 もうあそこにはアルター反応がありませんでしたねェ……ストレート・クーガーも殺されたのですか? ま、あの精製を受けてボロボロの体では、当然の事でしょうねェ……。 それにしても、あと一息のところで扉を開く鍵であるあの二人、カズマと劉鳳がお亡くなりになってしまうとは……。 ジグマールさんには残念でしたが、私はもっとでしょうか……。 はじめてですよォ……。 このわたしをここまでコケにしたおバカさんは……。 まさかこんな結果になろうとは思いませんでした……」 と、それまでの皮肉げな雰囲気が一変。俯いてなにやらドス黒いオーラを放ち始めた。 「ゆ……」 「ゆ?」 思わず聞き返したギガゾンビは、夜叉の如き憤怒の表情を見せている無常の顔をまともに見る羽目になった。 「ゆるさん……」 いつもの、常に嫌味っぽいほどマイペースな彼を知る人間ならば別人かと疑う程に、無常矜侍は激怒していた。 「ぜったいゆるさんぞこの虫ケラめが!!!!! じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!!!! 塵一つ残さんぞ覚悟しろ!!!」 気圧されたギガゾンビはじりじりと下がるが、すぐに壁際まで追い詰められる。 へばりついた隔壁が突然轟音と共に揺れ動き、大きくひしゃげた。 二、三回それが続いたかと思うと、次の瞬間には壁ごとバラバラになって吹き飛ばされる。 土煙の向こうには、軍帽を目深に被り、バレルを非常識な位長く改造してあるモーゼル拳銃を腰に提げた、長身の軍人が拳を突き出していた。 「大尉、ご苦労」 ギガゾンビの背後は、あっと言う間に、SS軍人たちに取り囲まれていた。 「おやァ? これは面白い。彼等も君を帰すつもりはないようですねェ」 「フフフ、どうやら、そこの男も我々と目的は同じの様だね。 しょうがない。君も混ざり給えよ」 なにやら少佐と無常が意気投合している。 今の所は同士討ちしてくれることは有り得ない様だ。 だが背水の陣となったギガゾンビは、不敵な態度を崩さなかった。 「ククク……、身の程死らずの愚か者めが……。 生きて帰れぬのは貴様等だと知るが良い。 やれッ! テスタロッサッ! 奴等を皆殺しにしろッ!!」 声高に叫んだ。 沈黙が降りる。 壁に寄り掛かって、様子を見ていたプレシアはしかし、動かなかった。 「テスタロッサ……?」 プレシア、溜息。 「正直言うとね、貴方には失望したの」 「なんだと……!」 「"剣を持つものは、また自らも剣によって滅ぼされることを覚悟せねばならない"。 あれだけの事をしでかしたのだから、法による罰以外にも、個人的な報復なども警戒しておくのが当然でしょう。 それなのに貴方と来たら……この体たらく。付き合ってられないわ。 幸い貴方がコンタクトした科学技術の発達した世界とのコネクションは私も貰った事だし。 科学の特徴とはその再現性。 魔法と違って、知識と道具さえあれば専門家なしでも事は済ませられる。 貴方、用済みだわ。 そちらの方々、彼の処遇はご自由にどうぞ」 「なッ……! そんなッ……!」 哀れ老人は屈強な軍人二人に両脇を拘束された。 「頼むッ……! 見捨てないでくれッ……!」 誰も老人の懇願に耳を貸さない。 「そうだッ! お前達! 私の科学力は欲しくないか!? 私は二十三世紀最高の技術力と三十世紀の科学技術の両方を持っているぞ!」 「それは良いことを聞いた。ドク!」 「は」 少佐が指を鳴らすと、背後に控えていた、血濡れの白衣を纏った多重レンズ眼鏡の男が歩み出てきた。 「彼を拷問に掛け給え」 「はッ! ゲシュタポ上がりの腕利きを多数用意しております」 チャッと音が出る程に畏まって見せる男の背後から、見るからに近寄りがたい風貌をした軍人三人が現れる。 「……こ、殺すならさっさと殺せッ」 「死に損いの分際で命令するつもりか!」 「よぉし、こいつの肉はお前たちにくれてやる。好きにしろッ!」 「秘密道具さえあれば……こんな奴等に……」 「へへへ。おい、あべこべクリームってやつを用意しろ。みんなで気持ちよくしてやる」 老人がズルズルと引き摺られていく。 それをよそに、異なる世界からやってきた三悪人達はのどかに談笑していた。 「はは、これでまた戦争が出来るかもしれない。 しかも今度は唯の戦争じゃない。宇宙を股にかけた時空戦争だよ! H・G・ウェルズもびっくりだ!」 「左様ですね、少佐」 「ほう。時空を操作する力ですかァ。興味深いですねェ。 私も同伴させて頂いてよろしいですかァ? ひょっとすると私の能力の役に立つかもしれませんし」 「私も一枚噛ませてもらっても良いんでしょう?」 もはや唯の無力な老人に過ぎないギガゾンビを顧みる者とていない。 老人は惨めに喚き散らすしか出来なかった。 「待て! 待って!! まって――――!!! テスタロッサ――――ッ! スラン! ボイド! ユービック! コンラッド! フェムト! テラ! テラテラテラテラテラテラ――――! だれか、私を助けてくれ――――!」 ああ、誰か彼をこの窮地より救い得る者がいるだろうか? そうだ、彼なら。ギガゾンビと縁浅からぬ彼ならば。 並行宇宙の一つでは物語の主人公として万人に語り継がれる彼ならば、あるいは。 だが、あれだけの事をされた彼が、この老人を助けることなど、どう考えても有り得ないこと。 しかし、それでも、藁をも縋る思いで、ギガゾンビは彼の名を叫んだ。 「ド、ド、ドラえも――――ん!!」
https://w.atwiki.jp/wiki11_row/pages/355.html
ジョジョの奇妙なバトルロワイアル3rd 漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズに登場するキャラクター達で行われるバトルロワイアル企画第3弾。 場所は創作発表@2ch掲示板。 主催者は前回までの原作者・荒木飛呂彦に変わって、スティーブン・スティール氏&ファニー・ヴァレンタイン合衆国大統領のSBRコンビ。 会場も前回までの杜王町と異なり、Part2、Part5の舞台となったイタリア・ローマに原作の各施設を融合したカオスローマ。 地下施設・地下通路が広く設置され、吸血鬼の昼間の行動範囲が限定されるというパロロワにおいての懸念が緩和されている。 参加人数は前回よりさらに増えて100名。 さらに第1回放送までに限り、登場話死亡キャラならば無制限に登場させることができる。 マイナーキャラやネタキャラの華々しい散り様も期待できるだろう。 前回、前々回と比べて大きく異なるのはやはり、ジャイロ・ツェペリ、ジョニィ・ジョースターなどSBRメインキャラクター勢の本格参加。 そして「The Book」の蓮見琢馬、「恥知らずのパープルヘイズ」のシーラEをはじめとする小説版オリジナルキャラクター、さらにジョジョ以外の荒木飛呂彦作品である「魔少年ビーティー」「バオー来訪者」「ゴージャス☆アイリン」などの作品からの参加解禁という点も見物だ。 ジョジョへの愛、荒木飛呂彦先生の作品への愛のある方は是非ご参加ください!! 参加者 8/8 Part1ファントムブラッド ジョナサン・ジョースター / エリナ・ジョースター / ウィル・A・ツェペリ / ジョージ・ジョースター1世 / ダイアー / ストレイツォ / ブラフォード / タルカス 9/9 Part2戦闘潮流 ジョセフ・ジョースター / ロバート・E・O・スピードワゴン / シーザー・アントニオ・ツェペリ / ルドル・フォン・シュトロハイム / リサリサ / サンタナ / ワムウ / エシディシ / カーズ 13/13 Part3スターダストクルセイダース モハメド・アヴドゥル / 花京院典明 / イギー / ラバーソール / ホル・ホース / J・ガイル / スティーリー・ダン / ンドゥール / ペット・ショップ / ヴァニラ・アイス / ヌケサク / ウィルソン・フィリップス / DIO 18/18 Part4ダイヤモンドは砕けない 東方仗助 / 広瀬康一 / 虹村億泰 / 岸辺露伴 / 小林玉美 / 間田敏和 / 山岸由花子 / トニオ・トラサルディー / ヌ・ミキタカゾ・ンシ / 噴上裕也 / 片桐安十郎 / 虹村形兆 / 音石明 / 虫喰い / 宮本輝之輔 / 川尻しのぶ / 川尻早人 / 吉良吉影 18/18 Part5黄金の風 ジョルノ・ジョバァーナ / ブローノ・ブチャラティ / レオーネ・アバッキオ / グイード・ミスタ / ナランチャ・ギルガ / パンナコッタ・フーゴ / トリッシュ・ウナ / J・P・ポルナレフ / マリオ・ズッケェロ / サーレー / プロシュート / ギアッチョ / リゾット・ネエロ / ティッツァーノ / スクアーロ / チョコラータ / セッコ / ディアボロ 12/12 Part6ストーンオーシャン 空条徐倫 / 空条承太郎 / エルメェス・コステロ / F・F / ウェザー・リポート / ナルシソ・アナスイ / ジョンガリ・A / サンダー・マックイイーン / ミラション / スポーツ・マックス / リキエル / エンリコ・プッチ 11/11 Part7STEEL BALL RUN ジャイロ・ツェペリ / ジョニィ・ジョースター / マウンテン・ティム/ ホット・パンツ / ウェカピポ / ルーシー・スティール / リンゴォ・ロードアゲイン / サンドマン / マジェント・マジェント / ディ・ス・コ / ディエゴ・ブランドー 6/6 JOJO s Another Storiesジョジョの奇妙な外伝 The Book 蓮見琢馬 / 双葉千帆 恥知らずのパープルヘイズ シーラE / カンノーロ・ムーロロ / マッシモ・ヴォルペ / ビットリオ・カタルディ 5/5 ARAKI s Another Stories荒木飛呂彦他作品 魔少年ビーティー ビーティー バオー来訪者 橋沢育朗 / スミレ / ドルド ゴージャス☆アイリン アイリン・ラポーナ ※ 複数の部に渡り登場するキャラクターの参戦部は登場話で決定されました。(全て決定済み) さらに第1回放送までは登場話死亡キャラが無制限に参戦。 100以上/100以上 外部リンク 支援サイト ジョジョの奇妙なバトルロワイアル3rd@まとめwiki ジョジョの奇妙なバトルロワイアル3rd掲示板 スレッド ジョジョの奇妙なバトルロワイアル3rd第一部 ジョジョの奇妙なバトルロワイアル3rd第二部 ジョジョの奇妙なバトルロワイアル3rd第三部 ジョジョの奇妙なバトルロワイアル3rd第四部 ジョジョの奇妙なバトルロワイアル3rd第五部 ジョジョの奇妙なバトルロワイアル3rd第六部 ジョジョの奇妙なバトルロワイアル3rd第七部 ジョジョの奇妙なバトルロワイアル3rd第八部(現行スレ)
https://w.atwiki.jp/allrowa/pages/313.html
【作品名】 テラカオスバトルロワイアル 【名前】 ジャイアンの母 【性別・年齢・職業】 女・不明・店主 【外見】 太り目の体型 【性格】 息子が大事 【口調】 【作品内での行動】 ■1期 息子を助ける為に殺し合いに乗って、一瞬で富岳ジロウの喉を食い破る。 ■2期カオスルート 息子を助ける為に殺し合いに乗って、プリーシア・ディキアン・ミズホを無傷で退ける。全裸になる。 ■2期ロウルート 息子を助ける為に殺し合いに乗って、範馬勇次郎を瞬殺。 ドロッチェと交戦して銃を七発撃ち込まれるが無傷で退ける。 主催者に誤って首輪を爆破させられるけどやっぱり無傷。 アーカードと交戦して圧勝。その戦いの最中ドサクサ紛れに数エリア先に居るトルネコを殺害。 なお神出鬼没でワープが使える。 ■4期 息子を助ける為に殺し合いに乗って、範馬勇次郎とイチローと手塚国光を全裸で瞬殺。 YOKODUNAを無傷で従わせる。コンボイとトーマスを瞬殺。ゴゴ、桐山和雄、藤田浩之を従える。 涼宮ハルヒと戦うがうやむやのまま消化不良で終わる。 セプテントリオンに巻き込まれるが自力で脱出。そのまま無人島生活を始め、真田幸村を弟子にする。 ■5期 聖杯戦争をYOKODUNAと組むが、うやむやのまま聖杯戦争終結。 その際に生まれたテラカオスを倒そうと、全パロロワのキャラと共に倒しに行くが全員瞬殺される。 復活した後、YOKODUNAと手塚国光とイチローを従えて最強のスポーツ集団を結成。 神(笑)と田代と三つ巴戦を繰り広げるが、田代を道連れに死亡。 ■6期 息子を助ける為に殺し合いに乗ったかどうかは定かではないが、トウカ オリカカンに瞬殺される。 以下、オールジャンルバトルロワイアルでの特徴、動向など 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1376.html
作者・◆ymCx/I3enU氏 私、◆UwuX8yY6RQ改め◆ymCx/I3enUの個人ロワ第6弾。 主な特徴 ①今まで出したオリキャラ+新オリキャラによるバトルロワイアル ②但し既出のオリキャラも他キャラとの関係や設定を大きく変更している場合有り ③別名「美女と野獣ロワ」(ナイスバディな女性と獣系キャラが多数を占める) ④ギリな展開の連続を予定(でも基本はロワなのでしっかり殺し合って貰う) 10/12/27完結。ありがとうございました! 新訳俺オリロワ本編 新訳俺オリロワ本編SS目次・時系列順 新訳俺オリロワ本編SS目次・投下順 新訳俺オリロワ追跡表 新訳俺オリロワ参加者名簿 新訳俺オリロワ参加者名簿(ネタバレ) 新訳俺オリロワ死亡者リスト 新訳俺オリロワ支給品一覧 新訳俺オリロワルール・マップ 新訳俺オリロワ外伝
https://w.atwiki.jp/wiki11_row/pages/410.html
アニメキャラ・バトルロワイアル4th アニメに登場するキャラクターでバトルロワイアルを行うリレー小説企画の第4弾。 2015/06/17(水)、リスタートへ向けてアニメキャラ(総合)@2ch掲示板にスレが立つ 2015/07/30(木)、パロロワ総合板に本スレが立つ 2015/10/17(土)、第一回放送通過 2016/03/06(日)、第二回放送通過 2016/08/22(月)、第三回放送通過 主催者 繭@selector infected WIXOSS ヒース・オスロ@グリザイアの果実シリーズ テュポーン@グリザイアの果実シリーズ 遠坂時臣@Fate/Zero 【参加者一覧】 7/7 Fate/Zero 衛宮切嗣/セイバー/言峰綺礼/ランサー/雨生龍之介/キャスター/間桐雁夜 7/7 銀魂 坂田銀時/志村新八/神楽/土方十四郎/桂小太郎/長谷川泰三/神威 6/6 ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 空条承太郎/花京院典明/ジャン=ピエール・ポルナレフ/ホル・ホース/ヴァニラ・アイス/DIO 6/6 神撃のバハムート GENESIS ファバロ・レオーネ/カイザル・リドファルド/リタ/ジャンヌ・ダルク/アザゼル/ラヴァレイ 5/5 ご注文はうさぎですか? 保登心愛/香風智乃/天々座理世/宇治松千夜/桐間紗路 5/5 デュラララ!! セルティ・ストゥルルソン/園原杏里/折原臨也/平和島静雄/ヴァローナ 5/5 ラブライブ! 高坂穂乃果/南ことり/矢澤にこ/絢瀬絵里/東條希 5/5 結城友奈は勇者である 結城友奈/東郷美森/犬吠埼風/犬吠埼樹/三好夏凜 5/5 キルラキル 纏流子/鬼龍院皐月/満艦飾マコ/蟇郡苛/針目縫 4/4 グラップラー刃牙 範馬刃牙/ジャック・ハンマー/範馬勇次郎/本部以蔵 4/4 selector infected WIXOSS 小湊るう子/紅林遊月/蒼井晶/浦添伊緒奈 3/3 咲-Saki- 全国編 宮永咲/神代小蒔/池田華菜 3/3 魔法少女リリカルなのはViVid 高町ヴィヴィオ/アインハルト・ストラトス/コロナ・ティミル 3/3 のんのんびより 宮内れんげ/一条蛍/越谷小鞠 2/2 グリザイアの果実シリーズ 風見雄二/入巣蒔菜 70/70 外部リンク 支援サイト 支援サイト アニメキャラ・バトルロワイアル 4th @ wiki アニメキャラ・バトルロワイアル 4th (リスタート版) 専用掲示板 アニメキャラ・バトルロワイアル 4th (リスタート版)避難所 スレッド アニメキャラ・バトルロワイアル4th アニメキャラ・バトルロワイアル4th part2 アニメキャラ・バトルロワイアル4th part3 アニメキャラ・バトルロワイアル4th part4 リスタート前の情報 +開示する 【参加者一覧】 6/6 ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 空条承太郎/ジャン=ピエール・ポルナレフ/ホル・ホース/J・ガイル/エンヤ婆/ラバーソール 6/6 こちら葛飾区亀有公園前派出所 両津勘吉/大原大次郎/本田速人/ボルボ西郷/日暮熟睡男/海パン刑事 6/6 Fate/Zero 衛宮切嗣/遠坂時臣/バーサーカー/ライダー/雨生龍之介/キャスター 6/6 遊☆戯☆王デュエルモンスターズ 武藤遊戯/海馬瀬人/獏良了/インセクター羽蛾/マリク・イシュタール/ペガサス・J・クロフォード 6/6 魔法少女まどか☆マギカ 鹿目まどか/美樹さやか/巴マミ/暁美ほむら/佐倉杏子/シャルロッテ 5/5 THE IDOLM@STER 天海春香/如月千早/我那覇響/プロデューサー/天ヶ瀬冬馬 5/5 デュラララ!! セルティ・ストゥルルソン/竜ヶ峰帝人/園原杏里/平和島静雄/折原臨也 5/5 カードキャプターさくら 木之本桜/李小狼/大道寺知世/柊沢エリオル/李苺鈴 5/5 結城友奈は勇者である 結城友奈/東郷美森/犬吠埼風/犬吠埼樹/三好夏凜 5/5 ラブライブ! 高坂穂乃果/園田海未/矢澤にこ/絢瀬絵里/東條希 4/4 艦隊これくしょん -艦これ- 吹雪/金剛/加賀/空母ヲ級 2/2 闘牌伝説アカギ ~闇に舞い降りた天才~ 赤木しげる/鷲巣巌 61/61 外部リンク 支援サイト アニメキャラ・バトルロワイアル4th @ wiki アニメキャラ・バトルロワイアル4thしたらば スレッド アニメキャラ・バトルロワイヤル4th 開始前議論・雑談スレッドpart1 アニメキャラ・バトルロワイアル4th
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/1501.html
20話 とある死神のバトルロワイアル 「離れて!」 甲高い声が響く。 その声の下には二人の人間がいた。 一人は喜界島もがな、箱庭学園の生徒会会計。 もう一人は姫川竜也、東邦神姫と呼ばれる内の1人だ。 姫川は警棒型スタンガンを構えていた。 「ふぅん、見れば見るほどなかなかい女じゃないか」 「…何?」 その瞬間姫川がにやりと笑った それはまさに、狂気に満ちていた 「行くぜ!」 姫川が襲いかかる 「 」 「!?」 姫川が押された。 その理由はいたって簡単だ。 喜界島もがなの特性、声圧で攻撃したのだ。 しかし、それでも姫川が止まるわけもなく、こっちに向かってくる。 「 !!!」 出来る限りで応戦するが勢いを弱めるだけでこっちに向かって来ている事は変わらない。 「捕まえ…」 「待て!」 その声に反応して姫川は振り向く。 「テメェ…こんなところで弱い者いじめか?感心しないな」 声の主は黒崎一護、死神の力を失ってしまった少年だった。 「ふん、こうやって弱い奴から狙うのは当然だろう?」 「離してやれ」 「嫌だね」 「そうか、なら力づくで行くぞ!」 一護は走り出す。あと少しで姫川に剣が届く。 ここで姫川がした行動は。 喜界島を前に押し出し、自分が逃げることだった。 「しまった!!」 その剣は止まることなく喜界島の体に向かって行く。 そして、終わる。 ■ 「………」 「阿久根…せん…ぱ…い…人吉…くん…く…ろか…みさ…ん」 「!!」 彼女は息絶えた。 「う…うわあああああああああああああああああああああああああ くそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」 響く、響く、空高く、悲しき声が。 【喜界島もがな@めだかボックス 死亡】 【一日目/8時06分/C-7】 【黒崎一護@BLEACH】 [状態]精神的疲労(大)、返り血 [装備]カットラス@現実 [所持品]基本支給品、不明支給品0~2 [思考・行動] 基本:主催の打倒。 1:くそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお 2:織姫との合流、コンは無視 [備考] ※死神の力を失ったところからの参戦です 【一日目/8時07分/C-6公共プール前】 【姫川竜也@べるぜバブ】 [状態]肉体的疲労(小) [装備]警棒型スタンガン@現実 [所持品]基本支給品、不明支給品0~2 [思考・行動] 基本:優勝して静観する。 1:男鹿は絶対自分が殺す。 [備考] ※六騎聖編終了後からの参戦です 【支給品説明】 【カットラス@現実】 湾曲した刃を持つ剣。舶刀。 刃が湾曲している側が鋭利になっている。 湾曲しているのは、切ることを重視したため。 【警棒型スタンガン@現実】 広義では、非殺傷性個人携行兵器の総称。 非殺傷性のゴム弾などを発射する場合 通常の銃火器などでもスタンガンと呼称される場合もある。 俺の、俺の、俺の話を聞けー。A.だが断る 時系列順 近眼は眼科へ行こう 俺の、俺の、俺の話を聞けー。A.だが断る 投下順 近眼は眼科へ行こう ゲーム開始 黒崎一護 紅に染まった ゲーム開始 喜界島もがな 死亡 ゲーム開始 姫川竜也 紅に染まった
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/106.html
怒れドモン! 恐怖のバトルロワイアル ◆/eRp96XsK. ここは【B-4】のほぼ中央に位置する巨大な図書館。 どこぞの蔵書狂ならば思わずふらふらと入って行ってしまいそうな、そんな建物の中にその男はいた。 しかし彼はわざわざ本を読む為に図書館へ通うような勤勉な人間ではない。 仮に本人がそうだと言っても、赤いハチマキを頭に巻きつけ、同じ色のボロボロのマントを纏ったその姿では信用されないだろう。 彼は、かつて数多の強豪を打ち倒し第十三回ガンダムファイトで優勝したガンダムファイターにして、 人類の歴史を裏から支え続けた武道家集団シャッフル同盟の長、『キング・オブ・ハート』ドモン・カッシュその人である。 「……信じられん」 薄明るい非常灯のみが光源となっている図書館の中でドモンはそう呟いた。 確かにまともな精神状態では自分の置かれている状況が事実である等とは思えないだろう。 しかし、ドモンはそのような意図からその呟きを放ったのではない。 「あの男の変身、この場へのワープ……どれも現在の技術では実現不可能なものばかりの筈だ」 そう、ドモンが信じられぬと呟いた対象はあの部屋で見せ付けられた数々の超現象だ。 何の変哲もない男がクリスタルを掲げ、光に包まれたと思えば全身に鎧を纏ったかのような異形と化し、 圧倒的な破壊力を持つのであろう破壊光線を撃ち放った。それだけでも十分に驚愕に値する事だが、 あの螺旋王と名乗った初老の男はそれを防ぎ、更にドモンを初めとする複数の人間をこの殺し合いの会場までワープさせてみせた。 最早魔法と言っても差し支えの無いほどに高い技術レベルを誇る未来世紀の世ですら、そのような技術は開発されていない。 (……だが) そう、だがひょっとすれば世界の誰も知らない闇の中で、そのような技術を開発した者が居るのかもしれない。 事実、ネオジャパンで彼の父が開発していたアルティメットガンダムもまた、とても信じられぬ超技術の塊だったのだ。 では、もしあの男や螺旋王が秘密裏にそのような技術の開発に成功した人間、或いは組織のメンバーだと考えるなら……。 「……だとするなら、捨て置けん。あのような超技術を操り、 そしてそれを殺し合いのゲームなどという下らんものに使う悪党を野放しにする事は出来ん」 例えそうでなくとも、複数の人間を拉致監禁し、挙句殺し合え等と言う悪党を見逃すつもりは無い。 となれば一刻も早くこの地を抜け出し、螺旋王を打ち倒さなければならない。 そう結論を出し、ひとまずこの図書館から出て行こうとドモンが足を動かした、正にその時。 ドモンの後方の本棚が――正確にはその中の本が――崩れてきた。 「……ッ!」 咄嗟にドモンはそちらを振り返り、身構える。 ……が、次の瞬間ドモンが見たものは本の山の上で寝転がり、「うにゃ~?」等と声を上げる子供の姿であった。 「……?? ここは何処でしょ~?」 その子供がキョロキョロと周囲を見渡しながらそう言い放つ。 しかし、視線の定まらないこの子供の様子を見る限り、それはどうやら目の前のドモンに問いかけているのではなく、 独り言のようなものらしい。その様子に多少呆れながら、ドモンは子供の質問に答えてやる。 「……ここは見ての通り図書館だ。それよりもお前、名は何というんだ?」 「んにゃ? エドはエドだよー」 エドと名乗ったこの子供、ボサボサの髪は赤茶色で、肌は浅黒い。歳は精精十代の前半だろう。 着ている服はよれよれの白いTシャツ一枚と、黒いスパッツのみ。何とも貧相な格好である。 「ふむ、エド……か。しかしお前、何故またこんな所から出てきたんだ?」 御尤もな疑問である。状況から考えるに、エドはあの本棚の中から本を押しのけて飛び出てきたことになる。 仮にそうだとするなら、一体どうやって本棚の中の本を片付けることなく本棚の中に入り込んだのか。 「えぇー…………エドはビバップ号でアインと一緒に寝てたんだけど、起きたらこんなトコに居ましたー」 上に伸ばした右手をぷらぷらさせながら答えるエド。うん、元気でよろしい。 アインやビバップ号というのが何なのかは分からないが、おそらくエドは今の今まで眠り続けていた、という事なのだろう。 つまりあの空間から居眠りしたままの状態でワープさせられ、いきなり本棚の中にすっ飛ばされたというワケだ。 それだけ聞くと、何とも間抜けな話である。しかし、その話を聞いてドモンは沸々と怒りをたぎらせていた。 「エド、ひとつ聞きたい……お前は自分が今、どのような状況に陥ってるか分かっているか?」 「ん? ん~~~~」 首を捻り唸るエドだが、やがて返ってくる答えは「分かんにゃ~い」というもの。 そのエドの答えによって、ドモンの怒りは密かに沸点を超えた。無論、怒りの矛先は眼前の子供へ向いてはいない。 その矛先が向かうのはこのゲームを仕組み、このような何も分からぬ子供までもを巻き込んだ螺旋王、そして……自分自身だ。 (螺旋王とやらがこの世のものとは思えない超技術を持っている……? だからどうしたというんだ! そんな事はどうでもいい! 今確かにある現実は、目の前のエドのように多くの人々がこのゲームに巻き込まれているという事! だというのに俺は奴らの技術に驚き呑まれ、このような場所で時間を空費していた! 今、この時にも無残に殺される罪無き者や、恐怖のあまり外道に堕ちてしまう者が居るかもしれないというのに!!) だとするならば、今自分が成すべき事は何か? ……考えるまでも無い。 (この殺し合いのゲームの中、自衛の為に武器を取る者はいても、望んで殺し合いをするような者はそう居ない筈だ……。 ならば、そのような者達が道を踏み外させないためにも、弱者を保護し、守り抜かねばならん……! シャッフル同盟のキング・オブ・ハートとして!!) ちなみにドモンが一人黙考していた際、エドは「ところでお名前なーんでーすか~」と聞いてみても返事が無かったので、 周囲を見渡したり、本を摘み上げたり、上半身をぐにゃぐにゃさせる妙な踊りを踊ったりして暇をつぶしていた。 ……が、突然ドモンに首根っこを引っ掴まれ、そのまま担ぎ上げられた事により、その踊りは中断させられる。 「にゃ?」 「兎も角、善は急げだ……エド! 俺の名はドモン・カッシュ! ネオジャパンのガンダムファイターだ!! 今、お前が……いや、俺たちがどのような状況に巻き込まれているかはこれからの道中で説明する! 少々揺れるかもしれんが我慢しろよっ!」 そう叫ぶや否や、ドモンはエドを担いだまま、疾風の如き速さで走り出す。 ほんの数秒で図書館の外へと飛び出し、そのまま道沿いに走り続ける。 「うひゃおぉおぉぉぉぉぉぉぉぉ~~っ!」 「待っていろ螺旋王……! 俺は必ずやこの殺し合いを阻止し、貴様を倒す! キング・オブ・ハートの名にかけてぇっ!!」 『さて皆さん、皆さんはバトルロワイアルというものをご存知でしょうか。 バトルロワイアル。それは即ち、殺し合い、殺し合い、最後の一人となるまで殺し合い抜く、恐怖のゲームです。 そしてそんな殺し合いの場へと我々もよく知る一人の青年が召喚されます――そう、「キング・オブ・ハート」ドモン・カッシュ! 果たしてドモンは、この恐怖のゲームの中、どのような人々と出会い、心を通わせ、拳を重ね合わせるのでしょうか!? そして…………自らのよく知る二人の漢、 今は亡き人となった筈の二人の漢の存在を知った時、ドモンは一体どうするというのでしょうか!? さぁ、それではいよいよ始まります!! ガンダムファイト特別編! アニメキャラ・バトルロワイアル2nd!! レディィィーッ! ゴォーーッ!!』 【C-4/図書館付近/1日目/深夜】 【ドモン・カッシュ@機動武闘伝Gガンダム】 [状態]:健康、疾走中 [装備]:支給品一式(ランダム支給品は後続の書き手さんにお任せ) [道具]:なし [思考] 基本:他の参加者と共にバトルロワイアルを阻止し、螺旋王をヒートエンド 1:他の参加者を探しつつ、エドに現状を説明する。 2:弱者や、望まずゲームに乗っている人間を(場合によっては拳で)説き伏せ、保護する。 3:喜んで自らゲームに乗るような者は容赦なく鉄拳制裁。 ※本編終了後からの参戦。 ※参加者名簿に目を通していません。 【エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世@カウボーイビバップ】 [状態]:健康、ドモンに担がれている [装備]:支給品一式(ランダム支給品は後続の書き手さんにお任せ) [道具]:なし [思考] 1:ドモンの疾走のスピードに大喜び中。 ※OP中爆睡していたため、自分の置かれた状況を把握していません。 時系列順で読む Back せめて歩ませよ我が外道の道を Next 最凶で最低で最悪の災厄 投下順で読む Back 番外バトルってレベルじゃねーぞ!! Next 最凶で最低で最悪の災厄 ドモン・カッシュ 054 転換 エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世 054 転換
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3563.html
【基本ルール】 40人でバトルロワイアルをし、十人になったところでゲーム終了 参加者には首輪をつけられる 禁止エリアに入ると爆発。無理に外そうとしても爆発する 24時間ごとに誰も死亡しなかった場合、主催が任意で一人選び爆破させる 参加者には以下の支給品が配られる デイバッグ ルールブック コンパス 懐中電灯 ランダム支給品(1~3個) 地図 水と食糧(約二日分) メモ帳と鉛筆 また12時間がたつごとに放送が行われる 内容は死者と禁止エリアの発表 放送から1時間後に指定されたエリアが禁止エリアとなる 首輪は無理に外すと爆発するが、ちゃんとした方法でやれば爆発はせず、解除可能 首輪は解除しても罰せられない。がんばれ! 【地図】 1 2 3 4 5 6 7 A 病 沼 街 街 森 崖 崖 B 家 小 森 森 家 森 崖 C 丘 墓 森 森 森 図 街 D 川 ゲ 森 街 森 図 街 E コ 川 森 街 森 森 海 F 森 家 橋 森 森 灯 海 G 展 公 浜 川 川 海 海 病……病院 崖……断崖絶壁 墓……墓場 小……小屋 展……展望台 灯……灯台 川……川(ただし陸地も存在する) 橋……橋 図……図書館 海……海 家……家、廃墟 街……街、いろいろな建物がある 森……森 公……公園 コ……コンビ二 ゲ……ゲームセンター 沼……底無し沼 浜……浜辺 丘……見晴らしのいい丘